「彼を待ちます」の決断をした女性
「彼を待ちます」
そう話した、ある女性会員さん。
交際に入って長いのに、彼はなかなか結婚を決断しない、というより真剣交際に入ることすら迷っている状況でした。だからといって、断る様子もなければ、デートは普通にしている。
こういうのは、本当にやっかいです。
私からは「他の方とのお見合いも、選択肢としてはありますよ」とお伝えしたのですが、彼女の意思は変わりません。
- 他の方と会う気はない。
- 彼を待つ。
そう決められました。
見守る相談所としては、正直ヒヤヒヤする決断です。
男性が決断しないとき、女性が選べる3つの道
結婚相談所で男性が結婚を決断しないとき、女性側に選べる道は、大きく分けて3つあります。
- 交際を続けながら、他の方ともお見合いをする
- 交際を終了して、次へ進む
- その人だけを、ひたすら待つ
それぞれ、見ていきます。

①交際を続けながら、他の方ともお見合いする
仮交際は、複数の方と並行することが認められている期間です。一人に絞らずに、他の候補ともお見合いを重ねていく選択です。
自分の選択肢を確保しながら、彼の決断を待つ。視野を広げたまま婚活を続けたい方には、現実的な選択肢になります。
ただ、こちらが他の方と並行しているということは、時間や気持ちがそれだけ分散されるということでもあります。
②交際を終了して、次へ進む
決断しない彼との関係に区切りをつけて、新しいご縁を探す選択。
「待ち続けても、彼が決められるとは限らない」という見方をしたとき、自分の時間を大切にする選択でもあります。
止まったままの関係に身を置き続けるのは、消耗しますしね。決断する彼女、決断しない彼。そのアンバランスを抱え続ける負荷は、人によっては本当に大きいです。
③その人だけを、ひたすら待つ
他の方と会う気はない。彼を待つ。
冒頭でご紹介した会員さんが選んだ道です。
この選択肢を選ぶ方、実は決して少なくありません。「彼以外の人を考えられない」「もう一度信じてみたい」「他の方を見ても、結局比べてしまう」。理由は、人それぞれです。
ただし、これは賭けに近い選択でもあります。
相談所としては、③は内心ヒヤヒヤなんです
正直なところを書くと、
相談所の立場として、③を選んだ会員さんを見守るのは、いつも内心ヒヤヒヤしています。
なぜか。
理由はシンプルで、結果がうまくいかなかったときのダメージが、他の選択肢と比べて本当に大きいからです。
時間も、感情も、期待も、すべて一人に投じてきた状態。そこで成婚に至らなければ、その傷は深い。
以前、③を選んだ別の会員さんが、結局長い時間を費やしたまま成婚に至らなかったケースがありました。覚悟をもっての決断でしたが、やはりその後の落ち込み方は相当なものです。見守っている側としても、やっぱり複雑でした。
だからこそ、③を選んだ会員さんには、いつも心の中で「うまくいきますように」と願う。というより、もう祈りに近いものがあります。
ここで誤解しないでほしいのは、③が悪い選択肢ということではありません。
本人が納得して選んでいるなら、それは尊重される選択です。ただ、リスクとして承知の上で選んでいただけているか。そこだけは、確認しています。

結果として、彼女は成婚されました
冒頭の会員さんは、結果として成婚されました。
長い時間を経て、彼がようやく決断したのです。
「待ってよかった」そうおっしゃる笑顔を見て、私は「うわぁ、良かった〜!」と、心からホッとしました。うれしいというより、心底、安心したという感じです。
ただ、これは結果論です。
逆の結末、つまり、彼が結局決断せず、彼女が時間だけを失う結末に至っていたら、私はこの記事をこんなふうには書いていなかったと思います。成婚という結果がついてきたから、こうして書けています。
そういうことも含めて、「ザ・婚活」だな、と感じます。
正解はありません。ただ、選ぶ前に問いかけてほしいこと
①、②、③のうち、どれが正解とは言えません。
会員さんの状況、お相手の男性のタイプ、年齢、これまでの婚活の経緯、本人の性格、すべてが違いますからね。
ただ、選ぶ前に、自分に問いかけてください。
- 自分は、その選択を、納得して選んでいるか
- 不安や疲れに押されて選んでいないか
- 誰かに言われたから選んでいないか
- 他の道を見ないようにして選んでいないか
- うまくいかない可能性を、覚悟しているか
自分の意志で選んだ道なら、結果がどうあれ、その時間は無駄になりません。そう、私は思っています。

アドバイザーとしての関わり方
私は会員さんに「こうすべきです」と指示することは、ほとんどありません。
①、②、③のどれを選ばれても、その選択を尊重します。リスクをお伝えしたうえで、本人の決断を支えるのが、アドバイザーとしての役割だと思っているからです。
ただ、選択の前に、現場でよく見ている景色をお伝えすることはできます。その情報があれば、ご自身の選択がより納得のいくものになるかもしれませんからね。
迷っているとき、立ち止まりたくなったとき、誰かに話したくなったとき。一人で抱えなくていいのが結婚相談所です。

